さざなみのブログ

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【 #BPLS3 】ルールをBPLS2と比較(レギュラーステージ編)

BPLS3、いよいよ始動!

11日に開催されたJAEPO2023にて、『BEMANI PRO LEAGUE -SEASON3- beatmania IIDX』の開催が発表されました。そして、13日にBPLS3公式サイト公開と共にエントリー開始。大会ルールも公開されています。


ルールを確認したところ、いくつかS2までと変更されている点がありましたので、今回は項目別に比較しつつ、戦略の変化などを予想していこうと思います。

※この記事書いてる人
名前:さざなみ(Twitter→@sazanami3116)
beatmania歴:約1年
段位:SP六段

BPLS3の大会ルール比較(一部抜粋)

チーム構成・大会の流れ

BEMANI PRO LEAGUE -SEASON 3- beatmania IIDX」は8チームで構成され、1チームに4名のプロ選手が所属します。
シーズンは、レギュラーステージ、クォーターファイナルセミファイナル、ファイナルで構成されます。
クォーターファイナル以降はトーナメントで順位が決定します。

ここまではS2と全く一緒ですね。S3からの新規参入チーム等は無いようです。

レギュラーステージ 4チームごとに2リーグに分け、それぞれのリーグで総当たり戦を2回行います。
総当たり戦をそれぞれ「ファーストステージ」「セカンドステージ」とし、クォーターファイナル以降の決勝トーナメントには、2回の総当たり戦を合計した成績の各リーグ上位3チームが進出します。
クォーターファイナル レギュラーステージを勝ち上がった6チームのうち、下位4チームが1試合ずつトーナメント戦を行い、各戦勝者がセミファイナルに進出します。
セミファイナル レギュラーステージの上位2チームと、クォーターファイナルを勝ち上がった2チームの計4チームが戦い、勝者がファイナルへ進出します。
ファイナル セミファイナルを勝ち上がった2チームが戦い、優勝チームが決定します。

レギュラーステージの流れが大きく変わり、8チーム総当たり1周から4チーム総当たり2周×2リーグになりました。また、勝ち上がりは2周の合計成績で決まるようです。
クォーターファイナル以降の流れはS2と全く同じです。

レギュラーステージ

概要・試合ルール

両チーム3名ずつによる3対戦で構成されます。
1試合に行われる3対戦は、それぞれ、先鋒戦、中堅戦、大将戦とします。

各対戦で、それぞれの選手が指定課題曲から1曲を選び、計2曲をプレーします。
各曲ごとに、勝利すると先鋒戦では1pt、中堅戦では2pt、大将戦では3pt獲得します。
これを3対戦繰り返し、試合終了後の合計ptが多いチームを勝利とします。
各チーム試合ごとに、勝利3点、引分け1点、敗北0点の勝点を獲得します。
レギュラーステージ終了後の勝点合計で、順位が決定します。
対戦ルールは「beatmania IIDX 30 RESIDENT」のARENAモードのルールに準拠します。
なお、アシストオプション(AUTO SCRATCH、LEGACY NOTE)は使用できません。
※レギュラーステージ終了後の勝点が同点の場合、以下で上位を決定します。
1. レギュラーステージを通しての当該チーム間の総獲得ptで決定
2. 当該チーム同士の直接対決の獲得ptで決定
3. それでも同じ場合はKONAMIによる抽選で決定

ここも全く変わりません。アシストオプションについての記述が増えていますが、殆ど影響はないでしょう(S2では使用されなかったと記憶)。

課題曲

各対戦で選択できる曲にはテーマとレベル指定があります。
テーマ一覧

NOTES 楽曲の長さに対する総ノーツ数が多い譜面
PEAK ノーツ数の瞬間密度が高い譜面
CHORD 同時押しが難しい譜面
CHARGE チャージノートやバックスピンスクラッチが難しい譜面
SCRATCH 楽曲の長さに対するスクラッチが多い譜面
SOF-LAN BPM変化に対するノーツが難しい譜面
TREND beatmania IIDX 30 RESIDENT」で追加された譜面

※各対戦のテーマ決定方法は後日発表します。
※テーマTRENDの譜面は、他テーマの譜面と重複いたします。

BPL ZEROから続いていた6テーマ体制がついに変更、新しいテーマ『TREND』が追加されました。他テーマと重複するということは、例えば『罪過の聖堂』であればSOF-LANとTRENDの両テーマで選ばれる可能性がある、ということかと思われます。たまったもんじゃない

レベル指定
ファーストステージ

先鋒戦 8-10
中堅戦 10
大将戦 11

セカンドステージ

先鋒戦 8-10
中堅戦 11
大将戦 12

※指定課題曲リストは後日公開いたします。

S2でいうところの『指定A・指定B』にあたるレベル指定ですが、ファーストで指定A・セカンドで指定Bという割り当てに変更されました。S2のレギュラーでは各チーム7試合ずつという都合上、あるチームはAの方が多く、別のチームはBが多いというような不均衡がありましたが、S3ではABとも各チーム3試合ずつになりますね。ドラフトの戦略にも関わってきそうです。

制限
  • 試合への出場には、コストを消費します。

 全選手、レギュラーステージを通して100のコストを保有しており、先鋒戦には10、中堅戦には20、大将戦には30のコストを消費します。

  • 選手は全員、レギュラーステージで保有するコストの範囲内で4試合以上出場しなくてはなりません。
  • シーズン中、チーム内で同じ譜面を2度選択することはできません。
  • 両チームが同一楽曲を自選曲として提示した場合、2曲目は同じテーマから抽選で選曲されます。(抽選で選ばれた譜面は、以降の対戦でも選曲可能となります)

保有コスト周りが大きく変わっています。2021が10試合で200、S2が7試合で140だったのが、S3では6試合で100となり、相対的には厳しくなったと言えるでしょうか。
また、選曲についてですが、『シーズン中』同じ譜面を選択できないということなので、レギュラーとトーナメントで音ゲーコア1回ずつ、みたいなことはおそらくできませんね。
加えて、選曲被りの場合は新たにもう1曲抽選で選択するようです(カウンター賞とかどうなるんでしょうか)。

ストラテジーカード
  • 相手の選曲した課題曲を無効にできるカードです。無効にされた課題曲の代わりにプレーする曲は、KONAMIによる抽選で決定します。
  • 両者がストラテジーカードを使用した場合、両方の課題曲が抽選で決定いたします。
  • ストラテジーカードで無効化された譜面は次の試合以降で使用可能となります。
  • レギュラーステージでは、全チーム、ファーストステージで1枚、セカンドステージで1枚保有し、ステージごとの持越しはできません。
  • セカンドステージでは、前ステージで使用したチーム、及び対戦ではストラテジーカードを使用することができません。

ここも結構仕様が変わりました。
両チームからカードが使用された場合、S2では相殺され元の選曲で対戦でしたが、S3ではどちらの選曲も抽選で変更となります。2021の仕様に戻った形ですね。
また、保有枚数が少なくなり、レギュラー通しても2枚しか使えません。
さらに、セカンドではファーストで投げたチームには再度使えません。『チーム、及び対戦』ということは、ファーストで大将戦に使用した場合、セカンドでは別の相手の先鋒or中堅戦にしか使えない、ということでしょうか。まあフリーなら大将戦に使うのが一番強いでしょうから当然と言えば当然ですが…。

レギュラーの戦い方を考察

ここまで変更点をまとめてきましたが、これらから(個人的な予測の範疇で)戦略の変化を考えてみます。

選手の出し方

S2では、エース格選手のコスト140を『大将4回・中堅1回』で配置するチームが多かったですが、S3ではコスト100ということで、『(a)大将3回・先鋒1回』または『(b)大将2回・中堅2回』の2通りで分かれそうな気がします。このうちどちらを取るかは、エース格選手がどのような強みを持っているかによるでしょう。
☆12全般に強いエースならば(a)の配置で、セカンドの大将戦3回をすべて担当するチームもあるかもしれません。☆11に強いなら(b)配置で、ファーストで大将2回→セカンドで中堅2回にしそうです。どちらの場合も、担当しない側の大将を補えるように他の選手を指名する(or継続する)必要がありそうです。

また、チーム全体で余らせられるコスト量を考えると、
(1人あたり保有コスト100×4人)-(1試合の全体消費コスト60×6試合)=400-360=40
となり、1巡目から4巡目選手まで万遍なくコストを消費しないといけないことが分かります。1人を最低出場試合数に合わせても4試合で60コスト消費しなければならず、『中堅2回・先鋒2回』で配置、または5回出場して『中堅1回・先鋒4回』のどちらかになりそうです(しかもどちらの場合も他の3選手がコスト全消費)。
以上から、4人のうち1人でもなかなか勝ちきれない選手がいると途端にチームが苦しくなる可能性があります。また、配置の自由度が下がることから、テーマの引きがS2以上に大事になりそうです。

ストラテジーカードの使い方

S2では7位8位付近のチームはガンガンカードを投げられ勝てないというシーンが連発しました。下位になりそうなチームが同様に狙い撃ちされる可能性はありますが、S3ではカードを使われても6試合中3試合までであることから他の試合で勝ちを狙うことは可能です。
おそらく2勝(勝ち点6)がボーダー目安になりそうなので、狙い撃ちされたチームが露骨に窮地に立たされる、ということは無いと思われます。

また、使う側の視点では、1試合に使えるカードが1枚しかなく相殺もできないことから、S2で何度か行われた『カード複数枚消費で確実な勝ち試合を作る』ことはできず、『リードで迎えた大将戦でカードを切り自選を守る』ということも簡単にはいかないでしょう。テーマ、相性、それまでの順位などからいつカードを使うかがかなり重要です。

まとめ

長々と書いてきましたが、簡潔にまとめると

  • 2021とS2をミックスしたようなルール、いかにも3年目らしい
  • 戦略面は選手の配置とカード使用のタイミングがS2以上に重要

といったところでしょうか。今後ルール改定があればまた更新します。

レギュラーステージ編はここまでです。読んでいただきありがとうございました。後日決勝トーナメント編も投稿します。